【前回記事を読む】2歳半~4歳半頃のお絵描きでみられる「円」。この段階から分かる子どもの「知覚」は……
1. 子どもの描画の発達段階
前図式期の段階(2歳半~4歳半頃)
⑤関係性が未分化なのが特徴です
1枚の絵の中には、時間(園外保育等の物語)が描かれたりもしますが、逆に、同じ紙の中に関係のない人やモノ、コトが描かれたりもします。図17のように、お父さんの車と車を洗っているお父さんを描いた横に友達を描きます。友達は、お父さんのそばにいたのではないのですが、描いてしまいます。
(図17)「車を洗っているお父さんのそばに友達」
一つのものを描くと、目がそこに集中して、周りが見えなくなります。大人でも一つのことに集中すると、周りが見えなくなることがあります。幼児には、顕著です。
また、上下の関係も不安定です。頭足人を逆さまに描いても、全く意に介しません。紙の上下を、まだ意識できていないのです。この時、「これ、逆さまだよ」と言ってはいけません。絵を描いたら、「これは、何かな?」や「これは何をしているところ?」と、やさしく聞いてあげると、答えてくれます。
子どもが、絵を描いている時に、機嫌がよければ、「つぎはどうしたの」などと聞いていくと、絵を描きながらそのお話の続きを話してくれるかもしれません。