【前回の記事を読む】とある教育番組は、「大人になるとあっという間に1年が過ぎるのはなぜ?」という質問に対し、“大人にはないもの”があると答え…

第3章 パパがやるべきこと

子育てにおける最大の目的は“選択肢”を増やすこと

仕事は効率化重視だが、子育ては無駄なことの繰り返しが重要

仕事をしていると、業務効率、無駄の排除などの言葉をいやというほど耳にします。

子育ても効率的に行い、時間を短縮すれば自由な時間が増えると考えるのは論理的であり、正論であると思います。ただ、論理的にいかないのが子育ての難しいところです。

子育てとはそもそも何を目指すのでしょうか。

やや哲学的な話にもなりますが、いい子とはどういう子なのか、幸せになるために子どもはどういう存在であるべきなのか考えたことはありますか?

私は学生時代に哲学を学び、これまで考えてきた中で、幸せは「自分の想定した基準よりも上かどうか」ということなのかと思っています。1億円持っている人も、2億円は欲しいと思えば不幸せに感じることもありますし、家族がひとつ屋根の下で暮らせれば十分だと思っている人は、夕食が卵かけご飯でも幸せに感じると思います。

子育てにおける最大の目的はなんでしょうか? 私の答えは「選択肢を増やすこと」です。

何を食べたらいいのか、どの大学に行ったらいいのか、すべてが選択です。選択肢が多ければ、可能性が広がります。

子どもには、その選択肢を広げてもらうために、教育をしているのだと思います。子どもには選択肢を狭めず、チャンスを与えてほしいものです。

世の中には無駄なことがたくさんありますが、効率化することで大事なものを見落としてしまうのはもったいない話です。理屈ではなく、子どもと真正面から向き合って、“無駄を大切にする”子育てを是非やってみてください。

ここがポイント

努力や勉強する目的も“選択肢”を増やすことだと言えます。

これは、子どもも大人も同じで、学力の3要素「主体性・多様性・協働性」「思考力・判断力・表現力」「知識・技能」を身につけ、どんな状況でも選択する能力を養うことなのです。