同じように、トカラギャップでも、五〇〇万年前(鮮新世)より新しい地層を除くと、そこには深い海峡が出現します。

古伊豆島と古八丈島

今から約六〇〇万年前の中新世末期に存在しただろう古伊豆半島は、その後の五〇〇万~四三万年前までの間に、段階的に上昇してきた海面により南側の古八丈島と、北側のシモダマイマイの先祖が渡ってそこで進化した古伊豆島に分けられたと考えられます(図14)。

写真を拡大  図14 鮮新世~中期更新世の古伊豆島と古八丈島【2】。この時期には水深1000mで囲まれた伊豆島と古八丈島という、二つの島があったと考えられます。

今から約一八〇万~四三万年前までの間、現在の伊豆半島北部に海が入っていて、古伊豆島は日本列島とは海で隔てられていました。

ただし、今から約六〇万年前の日本列島が隆起した時代に古伊豆島は三浦半島または房総半島南部と一時的に陸続きになったと思われます。

そして、そのときに現在御蔵(みくら)島までの島々に生息するシマヘビが本州から渡ってきたと思われます。

約四三万年前から現在までは、すでに述べましたように大規模な隆起と約一〇〇〇メートルにおよぶ海面の上昇が起こった時代で、その初めの時期に古伊豆島は北側の日本列島と完全に陸続きになりました。

古伊豆島の北部は、隆起と激しい火山活動によって現在の伊豆半島として陸地でありつづけましたが、古伊豆島の南部と古八丈島は隆起量が小さかったために、海面の上昇に追いついていけずに現在あるいくつかの火山島を残して沈水してしまいました。