「課長! 鑑識に控室を調べさせてください! あの部屋で殺人があった可能性は濃厚です。調べれば何か出てきますよ!」
課長は目を閉じて考えていた。そして口を開き
「小林。明日、片倉と一緒にライブハウスの社長……清水智哉?に聞き取りに行って来い。鑑識を動かすなら容疑を濃くしてから行いたい」
俺は一瞬の沈黙の後、
「分かりました。明日、片倉と共に清水智哉の聞き取りに行ってきます」
俺の復唱を聞いた後、課長は
「小林。今日はもう帰っていい。今日一日ご苦労だったな」
珍しく俺をねぎらってくれた。俺が自席で帰る準備をしているところに片倉が戻って来た。そして
「小林さん。明日午前中には『結果』が出るそうです」
片倉のその言葉を当然課長も聞いていた。俺と課長は目を合わせると同時に頷いた。課長が念を押す様に言ってきた。
「小林。明日は鑑識の結果を切り札に持って行け。いいな? 切る場所を間違えるなよ?」
俺は力強く頷いた。そして課長は片倉にも帰るように言った。俺と片倉が帰り、一人残った課長は呟いた。
「清水智哉か……。小林に叩かせれば幾らでも埃が出そうだ……」
次回更新は7月6日(月)、16時30分の予定です。
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