茨城の海岸歩きは、こうして終わってしまった。始めあれば終わりあり、との世の定め。そうは思いながらも、終われば一抹の寂しさを感ずる。
(2005年12月10日)
波崎海岸に現れた“7人の侍”
ウミネコも隊列にて我々を出迎えたり
第二章 常陸の県境を歩く
2006年から2024年にかけて、銚子から千葉県、栃木県そして福島県の県境を、のべ47日間かけて歩いた記録である。
11 銚子から下総橘
常陸の海岸を歩き通して、これが思いのほか面白かったが、終わってしまって気が抜けた。それでは茨城の県境を歩いて常陸の海岸歩きの出発点である勿来まで歩いてみよう、すなわち常陸を一周してみようと思っていたら山スキーで足を怪我してしまった。
歩くこともままならないことになってしまった。地図を見ると、茨城の県境は銚子からは利根川に沿っているが、古河で利根川を離れ、下館あたりから山の中となる。前半は川岸を歩き、後半は低山の尾根筋を歩くことになり、海岸歩きとは違った面白さもあるだろうと、地図とにらめっこしてコースを考えながら足の怪我の回復を待った。
リハビリを兼ねて、さあ歩くぞと銚子に出かけた。利根川河口の風力発電のプロペラは今日もだるそうに回っている。風が冷たいので両手をポケットに入れて歩き出した。銚子大橋を過ぎる頃には体も温まってきた。利根川の川岸は護岸工事のコンクリート堤で、海岸のように水辺を歩くことはできない。