無理を通してしまった罪悪感と親切な人達へのかたじけなさで胸が一杯になる。診療を無事に受けられ体重は変わらず4.46kgだった。

点滴前の診察では「覇気がないですね」と先生に指摘された。私から見てもそうだった。この点滴で少しでも元気になって欲しい。

その願いも空しく帰宅後はあまり動かず、ご飯を食べなかった。ちゅーるとウェット食をミキサーで液状にしたものをシリンジで飲ませた。

この日の栄養は120キロカロリー。水分は飲水190mlに点滴120mlの合計310mlだった。

三月三十一日(月)

この日は二次病院の受診日だ。しかも入院。彼女にとっては一歳で受けた避妊手術以来の入院だ。いよいよこれで診断が決まる。

もう予想はついているが、もしかしたら形質細胞腫が大間違いで、これまでの治療方針を変えれば治癒するかもしれない。

そうなったら、これまでの悲壮感が笑い話に変わるかもしれない。そんな夢想が心に浮かんでは、消える。

骨髄穿刺で麻酔をかけるので、昨夜から絶食だった。これで体が弱らなければ良いのだが。これまでも検査をするたびに弱っていたような気がする。

獣医師に悪意はなく、こちらも決して責めるつもりはないのだが、今のところは努力が裏目裏目に出ている。今度こそはと祈るような気持ちになる。

飲水は110mlだったが、念のためもう10mlをシリンジで流し込む。排便があったので、少し安心する。ここのところ、数日に一度しか便が出なかったから。

息子の幼稚園は春休みだった。この日は、猫さんを預けるだけなのですぐに済むだろうと、息子と妻、そして主役と私の四人で病院までのドライブとなる。

病院では猫さんと一緒に食器や好みのおやつ、ご飯を預ける。最近はどれも食いつきが悪いので不安だが、その中で最近少しでも食べてくれたものを厳選したから大丈夫と自分に言い聞かせる。

預け終わると、帰りにイオンモールで食事をして帰宅する。主のいないケージを見て寂しさが込み上げてきた。明日には帰るのだからと心の中で呟く。

しかし、近い将来、本当に主は去ってしまうのだ。夜になっても病院から連絡が来ないので、きっと事故は無く無事に検査ができたと考えた。そして、明日の検査結果が悪くない事を願って眠った。

次回更新は6月28日(日)、11時の予定です。

 

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