英介は郁三の姿が見えないことに気付き真奈美に確認した。
「ああ、おじいちゃんなら朝食済ませて縁側で朝のストレッチしてるわよ」
「そうですか。では朝食済ませた後、先生の部屋へ行ってきます」
横で食べていた瞳が一緒にいられなくてごめんねという顔で英介を見た。
その後、二人はニコニコ顔で外出した。英介は二人を見送り、郁三の部屋へ向かった。
郁三は英介が来たのに気が付いたのか
「やっと来たか、朝の掃除をするぞ」
郁三はリビングを整理しだすとルンバを作動させ英介を連れて家の外へ出た。
郁三はご近所さんにおはようございますと朝の挨拶をし、英介にもホウキを渡して掃除を始めた。華麗にまるで音楽に乗って踊るようにあらゆるところ(五軒隣のご近所さんの所まで)を掃いていった。
ちなみに英介は郁三とは逆の方向から掃くように指示されていたため、二人が交差するところを見ている人からはまるでスケートリンクでショウをしている人のように見えた。なので通りがかりのおじいさんやおばあさんからは拍手をもらう場面も多々あった。
郁三は拍手をもらうとテンションが上がったのかエンジンのターボがかかった車のように再び笑顔でより華麗にホウキを掃き始めた。しかし同じくホウキで掃いている英介からすると郁三の動きは顔を隠したいぐらいかなり恥ずかしかった。
というかいい加減掃除は終わりにした方がいいんじゃないかと思うぐらい外はピカピカ綺麗になっていた。英介は朝の掃除が終わった後の確認をしている郁三の姿を見ていると小学校の先生と生徒の時のことを思い出され何か自然と笑顔になるのであった。
次回更新は6月21日(日)、21時の予定です。
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