【前回記事を読む】24歳下の女性と電撃婚したら、常務に呼び出されて「おめでとう…だが、分かるな」と…私をプロジェクトから外すつもりなのか?

結婚することへの責任と代償

お昼休み。食堂の片隅で昼食をとる英介がいた。後ろから食器の乗ったプレートを持ち近寄ってくる足音がしてきた。

「発令か。広報もやりがいがあるんじゃないか」

三田が隣に座った。

「そうか、もう人事課長の耳に入ったのか」

「ああ、早いようちの部署は。奥さんのお父さんがTAKABUNEの早川係長ではうちの会社としてもどうしようもないし、今後、何か問題が起こったあとでは遅いからな。会社としてはエース級の英介を守りつつ、経営企画部から全く関係のない他部署へ移すよりかは近からず遠からず関係のある広報へ移すことを考えたのだろう。

まぁ、英介としてはライバルの澤山に席を譲るのは本望ではないと思うけど英介なりに今までの経験を発揮できる部署でもあるんじゃないのかと俺は思うけどな。英介も知ってる通り、あいつも結構、広報ではその名を知られてるくらいに実力はある。それだけに異動してからも会社としては結構期待しているだろう。

逆に思い通りにされないよう注意しろよ。それと仕事ばかりじゃなく、瞳ちゃんだったっけ、大切にしろよ」

「わかった。ありがとう」 

話を聞き終えると、天ぷらうどんを食べている英介がチャーシュー麺を食べている三田のラーメンの上に天ぷらを乗せた。

「何だよいらないの。チャーシュー麺が天ぷらチャーシュー麺になってしまっただろうが。じゃあこれでどうだ」

三田がチャーシュー麺と漬け卵を英介のうどんの上に乗せた。