瞳の心配した顔を見て公男と真奈美は複雑な心境であった。

その後、一時間ぐらいして英介が帰宅した。

「お帰りなさい」

「あー。ただいまぁー」

瞳が明るく接すると英介も普段と変わらない表情で接してきたが瞳にはどこかいつもとは違う英介のような感じがした。

晩ご飯のテーブルには英介一人の姿がなく、いつもと違い静かな晩ご飯だった。その後、瞳が寝室に入ると英介はすでに眠りに入っていた。

 

――翌朝――、瞳が起床すると英介の姿はなかった。 そして、それから一週間そういった生活が続いた。あることが起こるまで……。

ある日、英介が帰ると部屋の机の上に離婚届けが置いてあった。それから瞳が家へ帰ることはなかった。

瞳が家へ帰らなくなってからひと月が経過した頃、瞳の幼馴染である源(みなもと)愛(あい)から真奈美へ直接連絡が入った。

「真奈美ママですか、愛です。お久しぶりです。瞳なんですが……私のマンションに居ます。実家には連絡しないでと言われてたんですが何だか心配になってきちゃって……良ければ誰にも言わずに来てもらえませんか。何か思い悩んでいることがありそうなんです」

英介に何があったのか聞いてもわからない状況であった。こちらも何か思い悩んでいそうで正直、真奈美もグイグイ奥深くまで聞けそうにもなかった。ということもあり真奈美は早速、愛のマンションへ出向くことにした。

次回更新は6月19日(金)、21時の予定です。

 

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