郁三との一日

「先生、公男さん、真奈美さんおはようございます」

すがすがしい雲一つない晴天の朝、英介はダイニングに入ってきた。

ダイニングは真奈美が朝から料理する品々で彩られ出汁のきいたお味噌汁の匂いがした。

「瞳ちゃんまだ寝てるのかなぁ」

キッチンにいた真奈美は心配した顔をしてダイニングにある時計を見た。

「あっ、もうすぐ来ると思います」

英介は瞳のことが心配になり部屋へ呼びに行こうとした瞬間、

「英君、後ろのファスナー上げてもらいたいんだけどいい?」

瞳は急ぎ焦ってダイニングに入ってきた。

瞳が髪の毛を上げた瞬間、綺麗でセクシーなうなじが見え英介は一瞬ドキッとした。

ファスナーを上げると瞳は席に着いた。

「ねぇパパはもう行ったの?」

瞳は周りを見た。

「うん。パパだったらもうすでに外出したよ。それでママ、パパ今日誰とゴルフするの」

「菱井ホールディングスで今回新しく部長に就任した澤山さんという方とホールを回るみたいよ」

真奈美と瞳は一瞬しまったと思ったが英介は何食わぬか顔で朝食を楽しんでいた。

一瞬、シーンと静まりかえったが、苦い顔をした瞳を見て英介は大丈夫だよという笑顔で瞳のことを見た。