ダイニングにある対面カウンターには美味しそうな真奈美特製うどんが五つ並んでいた。
「うわぁー美味しそう」
きつねうどんが大好きな英介にはたまらなかった。
「英君、美味しそうではなくママの特製うどんは美味しいのよ。ママのうどんは自分でこねたコシのある麺なの。それできつねはおあげから作り、特製出汁に付け置きされたもの。うどん出汁はかつおと昆布の合わせ出汁で前日から出汁をとってて濃厚。それで最後に家庭菜園で育てたネギを入れるのよ。どう最高でしょ!」
英介はきつねうどんが好きだが、そう明るく話す瞳の顔は特に一番最高だと思いながら話を聞いていた。
そして五人は長い対面カウンターに並んでうどんを食べ始めた。
「出汁の香りも良く美味しい」
英介は大満足でうどんをすすった。
「本当ですかー先輩。憧れの先輩に言ってもらって真奈美嬉しいです」
真奈美の熱い視線に公男がまたジェラシーを感じつつそこを横切りレーザービームのように瞳の目線が真奈美に注がれた。
「ママ。英君は私の旦那さんになる人よ。いい加減その視線止めてくれない……」
瞳はふぐのようにほっぺを膨らませ真奈美に言った。
「何を言っているの瞳ちゃん。風間先輩はママの高校の先輩であり、ママにとって青春の一ページでもあるのよ」
真奈美は体を瞳の方へ向き直し改めて言うのであった。
すると瞳が真奈美に衝撃的発言をした。
「ママ。先輩じゃなくて可愛いーい息子よ」
現実逃避したい真奈美をまるで大魔神のように片手で一掴みし、現状を納得させるような衝撃的な一言であった。
周りはシーンと静まり返り瞳のうどんをすする音のみがするだけであった。
次回更新は6月16日(火)、21時の予定です。
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