【前回記事を読む】24歳年上の彼氏を実家に連れていくと、母が「この人は憧れの先輩だったの」と…私の彼氏と父母の関係性が発覚した。

挨拶~おかしくない? ありえない面々

すると郁三が口を開いた。

「英介はそりゃあ勉強ができた。いつも成績は学年でトップ。素直で正義感が強く何でも進んで自分からチャレンジしていく子供だった。学年生徒の中でも特に目立っていた。すごい生徒を引き受けてしまったと思っている中、私が校長から教頭就任の話をもらった。私は相互のことで悩んでいた。

その時、優しく手を差し伸べてくれたのが当時PTAをしていた英介の父紀夫さんだった。私は正直に悩みを紀夫さんに打ち明けた。そして紀夫さんも柔軟に対応してくれて、私の悩みを解決してくれた。だが対応するだけではなく、私を守り後押しする力を授け、やる気を持たせてくれるあるお守りを私に譲ってくれた。今後の教育の発展に貢献したいとね。

だから今なお紀夫さんには感謝してる。英介、最初に道標を作ってくれたのはお前のお父さんなんだよ。それだけに英介のご両親が亡くなった後、私は私を救ってくれた紀夫さんの息子であり生徒である英介を紀夫さんの代わりに就職するまで救い見守ることを決めた。そして英介が成人し再会できる時があればいつかこのお守りをお前に渡したいと考えていた。大変遅くなりすまなかった」

それを聞いていた真奈美はジーンと心にきてしまい涙を浮かべ泣いていた。

ブーブブ、ブーブブ。真奈美が泣きながら傍にあったハンカチで鼻水をかんでいた。

「真奈美ちゃん……それ、すごく僕が気に入っているハンカチなんだよねー……」

真剣な表情で公男は真奈美を見つめていた。

「パパ。減るもんじゃないし洗って返すから許して」

と真奈美はサラっと言った。

「しかし、世間は狭いよね。本当に奇跡ってあるんだねー」

瞳は嬉しそうに言い英介の顔を見た。その英介も表情を変え本題の挨拶を始めた。

「僕は瞳さんの優しさと誰よりも明るい笑顔に支えられています。今後は支えられるだけではなく僕自身も瞳さんのことを全力で支え二人で明るい家庭を築いていこうと思います。瞳さんとの結婚を許してはいただけないでしょうか?」