実は高校と大学の入学、そして就職するまで僕のことを気にしてくれてたみたい。そして僕が両親のことを思い出さないよう先生からのお願いで叔母さんと密かに手紙で僕の成長を教えてもらうようやりとりをしてたんだ。そうですよね先生。

当時、父と母が事故で亡くなった後、児童養護施設に預けることが親戚内で話し合われ決定してたんだ。だけどそのことを知った先生が必死になってあることをお願いしてくれたんだ。

というのも父と母が亡くなってすぐ、熱心に僕の世話をしてくれた子供のいない大阪の叔母さん夫婦に今度は僕のことを甥ではなく養子として迎えてくれないかお願いしてくれたんだ。それが駄目なら自分が引き取るとまで言ってくれてたみたい。

何故か誕生日には必ず二つプレゼントがあったんだ。一つは叔母さん夫婦で一つはどうやら先生で、必ずその日に到着するよう郵送してくれてたんだ。何から何まで先生にお世話になりました。ここまで成長できたのも叔母さん夫婦と人生の道標を作ってくれた先生のお陰なんだ」

「そうだったんですね。もしかすると僕の弟になっていたかもしれないんですね」

公男は驚き、涙と鼻水を一杯にしていた。

「えーっ。それじゃあ、もしかしたら私の弟になっていたかもしれないということ……息子よりそっちの方がいいかなぁー」

真奈美は残念そうにジーッと英介を見た。

「ママ、その話はまだだよ……まだ。それでパパ……目を腫らしながらジェラシー感じるようにママを見るのやめてくれる?」

瞳は公男を冷ややかな目で釘刺した。

次回更新は6月15日(月)、21時の予定です。

 

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