国民や経済界もFRBの裁決を応用、頼っている処があり、日本も含め世界経済の人々も議長採決に注視しています。
アメリカのFRBの存在は、欧米がいまも尚、カリスマを必要とする社会になっている事をよく物語っていると思います。
第3章 カリスマが誕生しない日本社会
私たちは欧米で「神賦の才」と称されていたカリスマが原始キリスト教の頃から存在していたと聞かされると、その古さに驚かされもします。ところがカリスマの歴史がなかった日本ですが、最近になってカリスマらしき人物がよく登場するようになっています。
だが、日本で使われているカリスマの意味は、欧米人が考える神賦の才という大袈裟な意味でなく、多くが職業の前にカリスマをつけ、カリスマを専門家的に軽く捉えたりし、中には不必要な門外漢の人と見放したりもしています。
私が「日本と欧米でカリスマの歴史や解釈が違っている」と話すと「カリスマの歴史や意味の違い位を話題にするのは腑に落ちない」と多くの人が主張し、強く反発をする人もいます。
カリスマを問題視する事はないとする人の主張は、尤もなように聞こえますが、欧米で歴史があるカリスマの意味が日本で異なった解釈になる事は、日本と欧米で社会構造の違いに因があり、根が深い事に繋がっています。
私たちがカリスマの存在を無視する事は欧米人の考え方、生き方を否定する事にもなり、私はカリスマの否定はグローバル時代の今日、日本が間尺の合わない生き方に成り兼ねなくなると見立てています。
本稿ではこの視点に立ち、欧米で古くから存在したカリスマが何故日本に誕生しなかったかの理由を論じて、日本の本質、実体に迫り、日本版カリスマ的人物の有無についても話してみたいと思います。
試し読み連載は今回で最終回です。ご愛読ありがとうございました。
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