俳句・短歌 歴史・地理 歌集 歴史 2020.10.07 歌集「風音」より三首 歌集 風音 【第10回】 松下 正樹 何気ない日常にある幸せを探しに。 優しい風を運ぶ短歌集を連載でお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 夕闇にあばたの多き蟇蛙 前足つっぱりわれを睨めり 花菖蒲 蕾は尖りとぶかたち 開かんとする力溜めたり 添へ棒に胡瓜は蔓をあずけたり つらなる黄花夏うら若し
小説 『訳アリな私でも、愛してくれますか』 【第29回】 十束 千鶴 「もうマジで、すげー萎えたよ。」彼氏に左胸がないことを打ち明けた翌日に…溢れ出る涙。期待した私が悪かったんだ… 【前回の記事を読む】「私、実は左側の胸がないの」——この人なら私を受け入れてくれる、そう思い打ち明けたが「は……?」「マジかよ……」「ごめんね、今まで打ち明けられなくて……でも、大輝とそういうことをする前に、伝えておかなきゃって思ったの」大輝の様子を伺う。言葉を選んでいるのが伝わってくる。「……まぁ、じゃあ……今日はやめとく?」「え……」(やめてほしいっていうわけじゃないんだけど……)ただ、理解…
小説 『小窓の王[注目連載ピックアップ]』 【第15回】 原 岳 「あんたら舐めすぎだぞ。ここは剱岳だ。八ヶ岳や南アルプスとは雪の量が違う。わかってんのか?」準備が悪すぎる若者に… 【前回の記事を読む】「は?」――厳冬期の劔岳、先行パーティーはワカンすら持っていなかった。さらに「ルートがわからない」と若者は言い出し……川田は自らの身体と岩壁を繋いでいるセルフビレイを外し、支点として使っていたスリングやカラビナを回収し、そして「登ります!」とまた鬼島にコールをしてニードルの絶壁に向かってトラバースを始めた。川田は、鬼島のつけたトレースを慎重にたどった。雪壁の中に鬼島のつけたス…