俳句・短歌 歴史・地理 歌集 歴史 2020.09.30 歌集「風音」より三首 歌集 風音 【第9回】 松下 正樹 何気ない日常にある幸せを探しに。 優しい風を運ぶ短歌集を連載でお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 あな不思議 おたまじゃくしに足が生え 尾が消えて蛙に変身す かおかおと蛙がより合ひ鳴き交す 歌垣の池にぎはひけり *歌垣 筑波山で行われていたと云う、男女の歌合せの祭り。 蛙たち 五月となれば池を出で 四足ふんばり土踏み歩む
エッセイ 『Re:start[人気連載ピックアップ]』 【第10回】 森 亜美 服も体も、真っ黒こげで病院に運ばれた私。「あれが奥さんです」と告げられた夫は、私が誰なのか判断がつかなかった 【前回の記事を読む】信号無視の車が突っ込み、乗っていた車が炎上。後部座席にいた娘だけが救出された事故後すぐに私は、ドクターヘリで火傷治療に強いと言われる某大学病院の救急救命の集中治療室(EICU)に搬送されました。もう1人の方は救急車で別の病院へ運ばれたと聞きました。ぶつかる瞬間の記憶は全てなく、今でも事故前後のことは思い出せません。着ていた服はまっ黒焦げになっていたみたいで、頭も火傷していた為…
小説 『あなたの子供が生みたかった』 【第6回】 水木 三甫 「あなたの子供が生みたかった」妊娠を気遣って、お昼を買いに行ってくれた矢先、巻き込み自殺の暴走車が歩道へ突っ込み… 【前回の記事を読む】「キ~ス、キ~ス、キ~ス、」飲み会で上司から公開告白。こんな席の場で、断れるはずもなく…「これから達也先輩と会うんでしょ?」「うん。最近新しいプロジェクトが始まったみたいで残業が多いの」「達也先輩は真面目に働きすぎるから、夜くらいはゆっくり休ませてあげないといけないよ」「やだ、私から誘ったりなんてしたことないよ」「それにしても、まったく彼氏との待ち合わせの時間つぶしの相手をさ…