【前回の記事を読む】失敗だ! と思った時にはもう目の前に男の手が…必死になって手を後ろに回し、スタンガンを掴んで引っ張り出した…
第一章 浩、狙われる!
浩は話の展開が余りにも早く、思考の枠を超えていたので呆然としていた。それに本物のピストルを見るのも初めてだった。
急に、倒れた男が、「うーん!」と言ったので我に返り、直ぐ警察へ電話し名前を伝え、「不審者が部屋へ押し込んで来たので直ぐ来てほしい!」と言って、マンションの場所と部屋番号を伝えた。
警察は、「了解しました! 怪我は無いですか?」と聞き、「無いです!」と答えると、「直ぐ行きます」と言って切った。
そんなに間を置かず警官二人が到着し、「田賀さん! 警察です!」と言ってノックしたので開けると部屋の雑然とした状況や角材が転がっているのを見て驚いていた。
そして上り口に転がっている男を見て又吃驚しながら、「田賀さんですか?」と一人の警官が聞いたので「そうです!」と応えた。
「床に倒れている男が突然入って来た男です」と言った。
警官が男をよく見ようと入って来た途端、前のめりに滑りそうになり後ろに居た警官が慌てて制服を引っ張って止めた、浩が、「床が滑り易くなっているので気を付けてください!」と注意した。
警官が、「本当によく滑りますね!」と呟き、気を失って倒れている男を見ながら、「おい!」と言って揺すると急に驚いたように目を開け、手足を縛られて動けない自分の状況に気づいて少し暴れたが全く動けないので直ぐ諦め、「おい! 此れを外せ!」と大きい声を出した。