浩はドアの外へ出て見送りながら、三人がエレベーターに乗り込むのを見つめていた。

余は足も動かせず両手が後ろ手に縛られ、引きずられたままで一階のロビーへ出た。遠くの方でパトカーのサイレン音が微かに聞こえてきた。

余は二人の警官へ、「おしっこをしたい! もう我慢出来ない!」と言って、「先の非常階段の脇に有る側溝でやらせてくれ!」と泣きそうに懇願した、それを聞いた警官は、「本部へ戻ったら直ぐさせてやる! ちょっとくらい我慢しろ!」と怒鳴った。

余は「もうおしっこが溜まって痛くて我慢出来ない!」

そして「ほら! もう漏れたじゃないか!」二人の警官がズボンの前を見ると確かに大きなシミが出来ていた、一人の警官が「しょうがない奴だ!」と言いながら、「又人権がなんだかんだと後で言われると困るから、させるか!」ともう一人に話し、「ピストルを持つくらいの奴だから十分注意しよう! 俺達の手とこいつの手を各々片方ずつ手錠で繋ごう!」と言った。

手錠を取り出し自分の手と余の片方の手を繋いだ。

もう一方の手も同様にもう一人の警官の手と繋ぎ、側溝のそばまで引きずって行って、其処でライターを取り出し、ビニールの結束バンドに火を近づけて溶かし切った。

余は急いでチャックを下ろそうと手を前に持ってこようとしたが、二人の警官が強く引っ張り、中々チャックまで届かない!

「もう少し引っ張るのを緩くしてくれ!」と言ってやっとチャックに届いた時、一瞬で余の裏拳が二人の警官のこめかみの急所へ激しくヒットし、二人の警官は崩れ落ちるように倒れた。

 

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