俳句・短歌 歴史・地理 歌集 歴史 2020.10.14 歌集「風音」より三首 歌集 風音 【第11回】 松下 正樹 何気ない日常にある幸せを探しに。 優しい風を運ぶ短歌集を連載でお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 血の滲むやうな鰹を食ひたりて 唇なまぐさき五月はじめは 紫陽花は散らざり褪せてゆくやうに 人はすなほに生きて老ゆべし どくだみの十文字を描く白花の すがしさに惹かれわれは寄りゆく *どくだみ 四弁の白い花。
小説 『訳アリな私でも、愛してくれますか』 【第29回】 十束 千鶴 「もうマジで、すげー萎えたよ。」彼氏に左胸がないことを打ち明けた翌日に…溢れ出る涙。期待した私が悪かったんだ… 【前回の記事を読む】「私、実は左側の胸がないの」——この人なら私を受け入れてくれる、そう思い打ち明けたが「は……?」「マジかよ……」「ごめんね、今まで打ち明けられなくて……でも、大輝とそういうことをする前に、伝えておかなきゃって思ったの」大輝の様子を伺う。言葉を選んでいるのが伝わってくる。「……まぁ、じゃあ……今日はやめとく?」「え……」(やめてほしいっていうわけじゃないんだけど……)ただ、理解…
小説 『詐術人間~看護学生あずみの事件簿 3~』 【第5回】 叶浦 みのり 中学生の時に両親を事故で亡くし、姉を病気で亡くした。それ以来、亡き姉の夫と2人で暮らしている。 【前回記事を読む】「わたしはおじさんに育てられたんです」、「じゃあ、そのおじさんと二人暮らし?」彼女は顔を明るくして、おどけながら答えた…「でも、もし水餃子になったら、みきの腕前を披露するのに最適よねぇ」今度は真琴が嬉しそうに言う。「ええ~。先輩。わたし、料理は自信ありませぇ~ん!」「え? だってみき、さっき、わたしもお手伝いできます!って、自信ありげに言ってたじゃない?」「あれは、つい成り行き…