俳句・短歌 歴史・地理 歌集 歴史 2020.10.14 歌集「風音」より三首 歌集 風音 【第11回】 松下 正樹 何気ない日常にある幸せを探しに。 優しい風を運ぶ短歌集を連載でお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 血の滲むやうな鰹を食ひたりて 唇なまぐさき五月はじめは 紫陽花は散らざり褪せてゆくやうに 人はすなほに生きて老ゆべし どくだみの十文字を描く白花の すがしさに惹かれわれは寄りゆく *どくだみ 四弁の白い花。
エッセイ 『ALSなんか怖くない』 【第31回】 堀内 昌子 筋力が加速的に降下するALS。「今さらリハビリなんて」と思われるかも…それでも、一日に半歩でも筋力退化を遅らせようと必死で… 在宅でのリハビリの先生方も、筋力低下の食い止め、尖足(足の関節が、つま先が伸びた状態で固まり、立ち上がったり歩いたりする際に、踵がつかない)防止の筋力維持その他呼吸器装着のALS患者に対してのリハビリをそれぞれ計画を立て、長いスパンで治療を考えておられましたので、それが継続されることに安心をいたしました。筋力は、加速的に降下の一途を辿るALS患者にとって「今さらリハビリなんて」と思われる方もおら…
小説 『大人の恋愛ピックアップ』 【第31回】 春乃 夜永 「数分前に会った人と、こういうところに来るのって、どう思う?」ラブホテルのエレベータのドアが閉まるとすぐに… 【前回の記事を読む】億劫だと思いながらも、この人にまた会いにきた理由が分かった!第三志望までの会社に秒でフラれたあとは、もはや好きでもない相手にラブレターを送り続けるようなものだった。次第に企業も新卒を好きではないことを知る。実際、なんとか就職した会社で、自分はまともな働きができずにいた。過不足なくできることといえば、チームで開催する飲み会のセッティングくらいだ。今日はプロジェクトの打ち上げだっ…