にこやかな笑顔をつくりてありけるに心に般若の面を被りし
*般若 鬼女。
崇徳院にまつはる噂ひろがりて都中の人の口さわがし
ぬかづきて皇子さづかるを祈りたり得子のねがひ神にとどけり
平安末期、国を二分する戦いが起こった。それは保元の乱と呼ばれる戦乱であり、古代から中世へと、貴族政治から武家政治へと時代を切り拓いていく端緒となった。
この乱の原因である天皇家と藤原摂関家の内紛から崇徳院の配流という結末までの経緯が詠まれた創作短歌を連載でお届けします。
にこやかな笑顔をつくりてありけるに心に般若の面を被りし
*般若 鬼女。
崇徳院にまつはる噂ひろがりて都中の人の口さわがし
ぬかづきて皇子さづかるを祈りたり得子のねがひ神にとどけり