「場依存」と「場独立」の考え方

アルンハイムはその時に起こりつつある事柄の結果を直接に捉える能力を直観と定義し、直観はまた知覚に属すとしている。さらに知覚のうち視覚に頼る「場依存」と筋感覚で行く「場独立」に分けている。

このうち後者は自身の自我に集中し、自身の体内の感覚に反応する人は外的コンテクスト、社会的規範などから独立していくという。

視覚的方向を筋感覚と対立させた実験による観察結果は、ウィトキンが「場依存」と「場独立」の間の区別として想定したもっと広い心理学的範疇に属することが明らかになった。

つまり、周囲の場からの手掛かりに頼る人と環境が暗示する基準にはほとんど注意しない人との区別である。場依存は視覚に頼ることと対応し、視覚は外に向けられた様式である。

場独立は筋感覚で行くので、自分自身の自我に集中する。視覚的な環境の外的枠組に頼る人は同じように他の知覚的課題にも社会的関係にも振る舞うのに対し、主として自分自身の体内の感覚に反応する人は同じように外的コンテキスト、社会的規範などから独立する。

ローウェンフェルド*2の解釈とは正反対に、幼い子どもは統計的につよく場依存つまり視覚的に方向づけられている。そして八歳から青年期を通って「触覚的」な場独立に変わる。女性は男性より場依存が多いようだ。

ルドルフ・アルンハイム(著)関計夫(訳)『芸術心理学』(地湧社、1987年)

New Essays on the Psychology of Art UNIVERSITY OF CALIFORNIA PRESS 1986

Herman A・Witkin(1916-1979)米国心理学者、ニューヨーク州立大学医科大学教授

英文記録 場独立 field-independency 場依存 field-dependency


*1 ホイットマン 1819-1892年。アメリカ合衆国の詩人、随筆家、ジャーナリスト。“魂を満足させるものは何であれ、真実である”などの名言を残す。

*2 ローウェンフェルド オーストラリア生まれ、アメリカで活躍した美術教育家・心理学者。

 

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