俳句・短歌 詩 短編集 ことば 2026.03.31 自分を見つめる 気づかなかった世界 生きてる意味 そのすべてが 儚くそして美しい 「近視眼」 視線の先 まつ毛に蝶が止まる 一瞬の煌めき 瞬く目 そっと羽を休め また飛んでゆく 翳りがゆらゆらと 風を感じる 自分を見つめる 気づかなかった世界 生きてる意味 そのすべてが 儚くそして美しい 太陽の下 我に返る
小説 『記憶のなかで生きる』 【第16回】 厚切りゆかり 「3日も熱が続くのはおかしい」と母を病院へ連れて行くと…病名を聞き、「入院が必要」頭が真っ白になった。 【前回記事を読む】家のトイレがわからない母のために、家中のドアに紙を貼った。『トイレ』、『台所』、『お母さんの部屋』その年の冬は、例年より寒かった。母は寒さに弱くなったのか、こたつから離れようとしなくなった。「お母さん、少しは動いたほうがいいよ」「だって、寒いんだもの」「じゃあ、こたつの中で足踏み運動しよう」私は母と一緒に、こたつに入ったまま足を動かす運動をした。テレビの体操番組を見ながら、二人…
小説 『飛鳥残映』 【第5回】 讃 紫雲 夫を亡くし、弟まで失った母…独り身の寂しさを慰めた相手は、私の異母兄だった…しかも母は、その兄との子までなして…… 【前回の記事を読む】一族の勢威を示すため、亡き母を大王の墓へ移葬する儀を行った……だが蘇我の血を引きながらも、厩戸皇子はその際、姿を現すことはなく……太子の母である穴穂部間人王妃は、夫である池辺大王の崩御に続き弟の穴穂部王子の死亡。そして、すぐ後に始まった物部との戦いなどの騒擾による害を避けるため、一時期は丹後の地に身を避けていたが、騒乱が止み大和に帰ってこられた時、独り身の妃の寂しさを慰めよう…