【前回記事を読む】彼女の見え透いた嘘を信じたくなかった。それが彼女と過ごす最後の朝になるなんて……
「放物線」
潮が引いていくように
月が欠けていくように
私たちもまた
寄せては引き
その繰り返し
円を描くように
満潮になり
想いが満ちたとき
また混じり合う
幾度となく巡り逢い
ひとつになってゆく
交わったり離れたり、時に絡まったり、交差していく人の心。
はっきりとした線引きはないけれど確かに訪れる季節から季節への移ろい。
乱れることなく一定のリズムで刻まれていく、どんなときも平等で静かな時間の流れ。
確実にそこにあるけれど、手で触れることのできない形のないものたち――。
どことなく切なさを纏わせながら心に響く繊細な短編詩集。
【前回記事を読む】彼女の見え透いた嘘を信じたくなかった。それが彼女と過ごす最後の朝になるなんて……
潮が引いていくように
月が欠けていくように
私たちもまた
寄せては引き
その繰り返し
円を描くように
満潮になり
想いが満ちたとき
また混じり合う
幾度となく巡り逢い
ひとつになってゆく