【前回の記事を読む】「あなた、温泉に出かけましょうか」「面倒だな、友達と行ったら」あの頃の楽しい日々はどこに行ってしまったのだろう…

第1章 人生後になるほど面白く

60年も70年も勉強と経験をしてあなたも涅槃の道の入り口に立てたのですから、いよいよこれからの出番が喜びの本番です。涅槃の道を楽しく歩かなくして、今までの巡礼は何だったかです。人生の途中でバスやタクシーに乗ってインチキ遍路した人も、この最後の涅槃の道だけは歩いて楽しみたいです。

仕事を離れて、今からは死ぬまで自由にして無限の時間があります。仕事に追われるでもなく、ノルマがあるでもない、子育ても終了し、憂いるものは年老いた親ぐらいです。やりたいことは何でも出来ます。ここで何もしなかったら人生の大失敗になってしまいます。

子供の頃は毎日が、見るもの聞くこと、そしてやることも知らないことばかりで、不安の中にも新鮮であった。だから子供の1日は長く1か月は疲れた大人の何倍も充実していました。

ですから1年がとても長く感じたのですが、60年もやってくると、感激や感動することがほとんどなくなってしまい、今日も何となく1日過ぎた。無事に1か月過ぎた。

これでは昨日何をしたのか何を食べたのかすら思い出すことも出来ずに、アッという間に1年が過ぎてしまいます。

1年経ってみたらその年に起きたことも、やったことも思い出せなく、「え、あれ。今年だったか? 昨年だったか?」すらわからなくなってしまいます。

こんな半ボケのような人生を一新するのが70歳からです。毎日が感激、感動の始まりです。

就職して職業に就いて集団生活も経験した。結婚して家庭生活や子育てもして40年間も色々な喜びも苦労も勉強もさせてもらえた。しかもお金もいただき実にありがたいことであった。

もう世の中の制度や善悪、原理原則はほとんどわかる。わからないのは最新の機器とそのシステム、それに若者言葉だけであるが、そんなものはたいして問題ではない。

苦にしなければいいだけです。65歳以上が日本人口に占める全割合は25%。4分の1以上、3000万人以上います。この人数はコアラのいるオーストラリアの全人口よりはるかに多いのだから、最新のことなどわからなくても自分にとって都合のいい人だけ相手にしても、し切れないほどの人がいることになります。

そう思えばものすごく気が楽になりますね。スマホなんて関係ない、ガラケーで十分だ、電子マネーなんてどうでもよい。いつもニコニコ現金払いが一番、あるだけしか使えないから安心だ。インターネットなんて、なんで必要なのだかわからない。

あんなものがあるからだまされて金を盗られたり、押し売りに引っかかったりすることになる。店やに行って品物を見て触って確かめて買うのが一番に決まっている。

こんな昭和の生き方でも、人生の本番を迎えることは出来るのです。