年齢とメラトニン血中濃度

以下は年齢とメラトニン血中濃度の推移です。

①小学生ごろが最も高値を示します

②思春期を迎えるとともに減少が始まります

③加齢(20~50代)とともに徐々に減少していきます

④60代以降の量はわずかになります

高齢者の睡眠障害

加齢に伴う睡眠覚醒リズム・体温リズムの障害は、加齢による夜間のメラトニンピークの減少と相関しています。高齢者におけるメラトニン減少は、睡眠障害のほか、全般的な健康悪化を招きます。

高齢者が日向ぼっこしたり、外からメラトニンを補うことは、加齢に関連した疾患に対する効果的な治療介入となる可能性があります。

高齢者は、COVID-19が重症化しやすい

高齢者では、COVID-19が重症化しやすいことが知られていますが、その機序の1つに、抗酸化物質であるメラトニンの減少も関与しています。

メラトニンの減少による睡眠不足は、ウイルス感染に対する免疫反応を弱める大きな要因となります。メラトニンはナチュラルキラーとCD4+細胞の数を増やし、効果的なワクチン応答に必要なサイトカインの産生を増幅します。

抗酸化剤・抗炎症剤としての作用があるメラトニンは、ウイルスおよび細菌感染によって誘発される急性肺傷害や急性呼吸窮迫症候群(ARDS)を抑制する因子の1つとして働きます。ほかの薬剤との組み合わせにより、メラトニンがCOVID-19の治療に役割を果たす可能性があります。