【前回記事を読む】「メラトニン」にはビタミンCよりも強力な抗酸化力があった!? 肝心の増やし方は太陽光を浴びることで…

自然とつながる健康アイテム
その1 日光

近赤外線は、松果体外メラトニンの生成を促進する

近赤外線は、さまざまな細胞分子と相互作用します。近赤外線は、「松果体外メラトニン」の生成を促進する可能性が指摘されています。

近赤外線の健康への有益な効果は、ミトコンドリアのシトクロムcオキシダーゼが近赤外線の光受容体分子となり、エネルギー代謝の改善、細胞保護因子の産生促進、細胞生存促進に働くことにより得られます。

この過程の一部に、ミトコンドリアにおけるメラトニン合成促進があります。松果体におけるメラトニン合成には、「暗闇」が必要ですが、それ以外の臓器の細胞におけるメラトニン合成には、日光に含まれる近赤外線が必要です。

日光の近赤外線を適度に浴びることは、細胞内のミトコンドリアを守ることにつながります。ミトコンドリアが壊れてしまった細胞は、エンジンがだめになった自動車と同じです。

日光を浴びて、ぽかぽかする感じがしたら、全身の細胞において、重要な抗酸化物質であるメラトニンがしっかり作られているということなので、覚えておいて下さい。

先進国の都市部では、近赤外線への曝露が激減している

現在、先進国の都市部の人間は、室内で過ごす時間の最大93%の時間を近赤外線がゼロで400~700nmしか発光しない人工照明(LED)の下や、ディスプレイの前で過ごしています。

外から入ってくる近赤外線を遮断するLow-Eガラス(エコガラス)の普及も、これに寄与しています。これは、人類の歴史上、最も大きな太陽光線量の減少を意味しています。日光とのつながりが、まさに切れようとしています。

このような光照射の急激な変化は、近視の蔓延、睡眠障害、乳がん発生率の増加、子どもの認知学習の低下、自己免疫疾患の増加にもつながります。