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その1 日光

メラトニンは、強力な抗酸化作用を持っている

メラトニンは両親媒性(脂質と水溶性の両方)分子として、細胞膜と細胞内のすべての区画で抗酸化物質として機能します。メラトニンが活性酸素と相互作用して生成された代謝物も、抗酸化力を持ちます。

このように、メラトニンとその二次、三次代謝物が連続して活性酸素を消去する反応は、フリーラジカルに対する「メラトニンのカスケード反応」と呼ばれています。

メラトニン1分子は、最大で10個の酸素反応種(ROS)または窒素反応種(NOS)を消去することができます。これに対し、ビタミンCなどの古典的な抗酸化物質は、そのような反応物の1つか2つを消去するだけです。

メラトニンには、その強力な抗酸化作用により、全身の細胞のダメージを防ぎ、老化や病気の予防に寄与します。

昼行性動物が活動する日中、脳は大量の酸素を消費します。このとき、脳細胞や関連する細胞において活性酸素(フリーラジカル)が発生します。

松果体は脳脊髄液の満たされている第三脳室に隣接しています。松果体にはメラトニンを貯蔵する機構がなく、合成されたメラトニンはただちに第三脳室に分泌されます。

松果体の分泌するメラトニンは脳脊髄液を循環して脳を酸化ストレスから守り、神経保護に働きます。脳の約60%は脂質です。メラトニンは両親媒性分子であり、脂質の保護にも好都合です。

脳の抗酸化物質には、メラトニンのほか、グルタチオン、ビタミンC、ビタミンE、カロテノイド、ポリフェノール、コエンザイムQ10などがあります。これらを含む食品やサプリメントを意識して摂取することも、脳を保護し、認知症対策になります。