【前回記事を読む】誰かとの何気ない会話、部屋に残った彼女の匂い。日常を切り取った3篇の詩
「淡雪」
灰色の朝
暗い部屋に
長く一筋
光がこちらへ
窓の外は薄ら白くて
誰かが
何処かで
春になるのを
拒んでいるのか
そんな気がした
交わったり離れたり、時に絡まったり、交差していく人の心。
はっきりとした線引きはないけれど確かに訪れる季節から季節への移ろい。
乱れることなく一定のリズムで刻まれていく、どんなときも平等で静かな時間の流れ。
確実にそこにあるけれど、手で触れることのできない形のないものたち――。
どことなく切なさを纏わせながら心に響く繊細な短編詩集。
【前回記事を読む】誰かとの何気ない会話、部屋に残った彼女の匂い。日常を切り取った3篇の詩
灰色の朝
暗い部屋に
長く一筋
光がこちらへ
窓の外は薄ら白くて
誰かが
何処かで
春になるのを
拒んでいるのか
そんな気がした