崇徳院もよほされたる歌会に恋のあはれを詠みて遺せり
瀬を早み岩にせかるる滝川の割れても末に逢はむとぞ思ふ
崇徳院 *百人一首七十七番。
すがたよしみめよき得子鳥羽院の眼にとまり入内され給ふ
*藤原得子、永久五年生まれる。長承(ちょうしよう)三(一一三四)年一月五日、鳥羽院のお側に仕える。十八歳。
平安末期、国を二分する戦いが起こった。それは保元の乱と呼ばれる戦乱であり、古代から中世へと、貴族政治から武家政治へと時代を切り拓いていく端緒となった。
この乱の原因である天皇家と藤原摂関家の内紛から崇徳院の配流という結末までの経緯が詠まれた創作短歌を連載でお届けします。
崇徳院もよほされたる歌会に恋のあはれを詠みて遺せり
瀬を早み岩にせかるる滝川の割れても末に逢はむとぞ思ふ
崇徳院 *百人一首七十七番。
すがたよしみめよき得子鳥羽院の眼にとまり入内され給ふ
*藤原得子、永久五年生まれる。長承(ちょうしよう)三(一一三四)年一月五日、鳥羽院のお側に仕える。十八歳。