【前回の記事を読む】「ああもう!」安全第一のガステーブルにイラッ。悪いのは私? それとも機械?
餃子が焼けない
このガステーブルは焦がす料理が苦手である。温度センサーの機能を生かして、温度が上がり過ぎないようになっており、焦げそうになると勝手に火力が弱まってしまうのである。
適度な焦げ目が付いた方がうまい料理は、数多くある。代表選手が餃子であるが、このガステーブルで餃子を焼くと、最後の焦げ目を付ける段階で、温度センサーが働いて、勝手に火力が弱まってしまい、十分な焦げ目が付かないのである。
これは嫌だろう。この難点をクリアする方法は、設計には組み込まれていない。件のAという設定変更をすると、いくらかマシにはなるようだ。だが、あらかじめ設定変更してあっても、油断していると、知らないうちに火力が弱まっていることがある。
つまり、このガステーブルは、焦がす料理という想定がなされておらず、焦がすのが難しい道具なのだ。うまく餃子が焼けない代物なのである。これが嫌でない人はいまい(たぶん)。
些末なことを長々と述べてしまったが、実はこのガステーブルについては、まだまだ不満がある。無操作で長時間放置すると勝手に火が消えてしまうので、とろ火で長く煮込む料理がしにくい。火力の調節が不連続にしかできず(デジタル処理の刻みが粗いため)ちょうどいい火加減が作りにくい。
常に電気を使うため電池の消耗が激しく、それを防ぐためだろう、三分以上操作しないと電源がオフになってしまうので、調理中に何度も電源をオンにせねばならない。焦がすことを避けようとする傾向が強く、魚を焼くグリルの火力が弱いので、適度に焦げた焼き魚ができない。などなど。