【前回の記事を読む】苦痛を軽減した大腸内視鏡検査の実現と患者に優しい医療の未来を切り開く革新技術

1章 大腸カメラ革命、恥じらい・つらさ・ためらいとはもうおさらば!

1‐3 日本が世界に誇れるものは内視鏡、トイレ、それにおむつも

日本が世界に誇れるものはたくさんあると思います。その中でも内視鏡は実は日本発で、オリンパス、富士フイルム、HOYA(ブランド名「ペンタックス」)の3社で約9割の世界シェアを占めています。

しかし、カテーテルやペースメーカーなどその他の医療機器や先進的な医薬品は、国外からの輸入に頼っているのが実情です。つまり、内視鏡が国外へ輸出できるほぼ唯一の医療産業となっているのです。

この内視鏡関連、こと大腸カメラに関連する医療機器分野は、日本が世界をリードし、世界に誇れる分野なのです。日本のトイレやその文化も世界的に有名です。

TOTO、LIXIL(ブランド名「INAX」)、パナソニックといったトイレ企業は世界中で知られていて、おむつや生理用品、トイレットペーパーも日本製が優秀なことは有名です。

肌触りや吸水性が良く、外国には真似できない技術が使われているようです。外国人旅行者は、日本製のおむつや生理用品をたくさん買って帰ります。

おむつも奥が深いのでここで紹介させていただきます。

我々は誰しも生まれたときからおむつのお世話になってきましたが、幼少期から使用しなくなり、いつしか無関心になります。

やがてお子さんを産み育てるときや、ご自身のご両親や配偶者の介護が必要になったとき、共に過ごして先に年老いることになった犬や猫などのペットの下の世話をするとき等、おむつを扱うようになるでしょう。

あるいは看護・介護職に就いて、下の介助をすることになる方もいます。さらに時が経つと、自分が病気になり、入院が必要になったり介護が必要になったりしておむつのお世話になることになることもあるでしょう。

これまでパンツやトランクスをはいてトイレで用を済ませていた人が、おむつをはき、その中で排泄するという生活習慣に変えることは一大事です。