アラー/神は、警告の前触れとして時折、地震、台風、ハリケーン、或いは津波などを引き起こす。これは最後の審判の日の縮小版として、神が、軽い兆候を与えているのである。いつでも万物を守ることが出来るように、厳しい試練を課しているのである。また、神の意図による創造物から逸脱しないように繰り返し警告しているのである。
最後の審判の日を信じる者には判決の日が来る。そこでは自分たちの行った行為全てに対し、善悪にかかわらず厳しい審査がなされる。
曰く、“判決を受ける日に、人間は三々五々神の前に進み出て過去に行った行為を申し出る。現世で原子ほどの些細な善行を行った者は来世でそれを見ることになろう、また現世で原子ほどの些細な悪行を行った者は来世でそれを見ることになろう(Qur’an.ch.99:ver.6-8)”。
そこには非常に精密に調整された秤がある。この秤は何ものをも計れる、そしてこの惑星である地球上における人間の生涯の行いを計るために常に用意されている。この秤は如何なるものをも計ることが出来、即座に間違いのない結果をだす。曰く、“神は、天高く秤を据えた。汝らが秤に不正をはたらかないように(Qur’an.ch.55:ver.7,8)”。
アラー/神と神の想像を絶する力、即ち、完璧な正確さでことを処理する力が分かると、我々の心のもやもやはすっかり消え去ってしまうであろう。これは、我々が神の意志によって創られ、義務が与えられていることを意味している。それ故、我々は細心の注意を注ぎ神を喜ばすために義務を果たさなければならない。何故なら神の怒りは懲罰に繋がっているからである。
曰く、“否、その者たちは復活の日を否定した。復活の日を信じない者には火炎地獄が待っている(Qur’an.ch.25:ver.11)”。この詩文は以下のことを明確に示している。
私たちはこの世で生涯、アラー/神の監視のもとに置かれている。最後の審判の日には、我々は自分の行状を示して神のお慈悲に縋らなければならないだろう。宇宙の主の前における見掛けだけの敬虔さは、自分たちの幸せを願う単なる訴えや期待であり、それには厳しい結末、即ち火炎地獄が待ち構えている。
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