【前回の記事を読む】元来、自然の力や身体の強さを意味する「力」は、人類の進化の過程で権威や能力、原子力をも意味するようになった

3 力の概念

生なき諸物に“授けられた神の力”について理解を深めるための最良の事例は、太陽である―“輝かしく燃え盛る灯”。太陽系におけるエネルギーの主要な源泉、即ち光と温度を作り出す力、それを太陽は授かった。

太陽は地球上の生命を維持するために多岐にわたって携わっている。この機能は、光と温度を作り出す力が変化することでみられる。これは、日の出から始まって一日の終わりに日が沈み太陽が見えなくなるという変化にみられる。この変化は太陽の周りを公転しながら24時間周期で自転する地球との相対的位置によって生ずる。

地球は太陽から正確に一定の距離を保つように配されている。これは太陽で作られた温度と地球に吸収される部分が、水で覆われた地球の表面の水域を保つためである。液状態の水は、生命の根源であり人類および生きとし生ける者に膨大な利益をもたらす潔白の象徴である。

我々は、日々、日の出から日の入りまで太陽の移り行く姿を見ている。太陽が一日の長い旅を始め昇っていくのが見える地域もあれば、日の入りで地平線から見えなくなる地域もある。この現象は相対的に固定された位置にある太陽の周りを地球が回転する働きによるものである。

地球のある部分では明らかに太陽は消え失せてしまったように思える、これは太陽が本当に疲労困憊してアラー/神に、次の日にまた現れるよう許しを請うているのである。それ故、実際太陽は、疲れながらも力を授かった時から創造主の厳しい試練に耐え己の義務を忠実に遂行しているのである。

創造主は毅然とした意志によって、生あるもの生なきものまで何ものにも力を授ける。かくして太陽が配され、昼の光と温度を生み出す力が授けられた。

太陽は、日没後も神に与えられた勤めを厳しい試練のもとで絶え間なく果たしている。そして太陽は、最後の審判の日が来るまで決められた時間、勤めを遂行し続けていく。曰く、“遂に、視界が薄れる時、月が闇に隠れ、太陽と月が一体となる[あるものが他のものに入り込み、或いは重なり、或いは光が奪われることによって](Qur’an. ch.75:ver.7-9)”。