【前回の記事を読む】「人間がばらばらにされた蛾のようになり、山々は梳られた羊毛のようになるだろう」聖コーランに記された最後の審判の日とは…

3 力の概念

“自然界における全てのものは、あらゆる力を内在している。万物は一つの隠れたものによって作られている”-ラルフ・ワルド・エマーソン(Ralph Waldo Emerson〈1803-1882〉)

力は、内在する強さであり、能力であり、才能である。良かろうが悪かろうが物事を左右する。宇宙では、アラー/神の意志なくして何事も起こらない。神は、唯一不変であり考えうる限りの力の源である。

言葉、“力”はそれ自体が、全能、全知、遍在の神である創造主と考えられる。創造主は、全宇宙をお創りになりその中に必要不可欠かつ完全無欠の不可解な時間を入れた。線的尺度ではあるが、啓典の中で次のように述べられている“汝らの主アラーよ、あなたは6日間で天と地を創り給い、御座に上がられた。

早く覆いをして欲しいと望んでいる昼へ覆いとして夜を創り給うた。主はまた太陽、月そして星を創り給い、これらはみな主の命に従った。言うまでもなく創造物とその戒律は主の手の内にある。人間、霊魂そして存在する全てのものの主アラーよ、幸いあれ(Qur’an.ch.7:ver.54)”。

しかし、書かれている時間の仕組みは本当のところ人知を超えているので分からない。何故なら物質界における時間の計測は線的尺度でなされているが、精神界では一日は数千年にも、数千年は一日にもなりうるのである。

曰く、“天使たちと精霊(ガブリエル)は、一日、線的尺度で5万年をかけて主のもとに上った(Qur’an.ch.70:ver.4)”。さらに曰く、“天使たちは300年と9年の歳月を洞窟に留まった。言ってやるがよい、アラーは、彼らがどのくらいの間、留まっていたか最もよくご存知だ。

天と地における霊界はアラーの知るところである。アラーは、何ごとも如何によく見、聞いていることよ! 彼らはアラーをおいて他に扶ける者も保護者もいない。アラーは裁定に当たって何者も関与させない、これが彼の掟である(Qur’an.ch.18:ver.25-26)”。

創造物の配列について、創造主は空に層状に天を並べ、その中に地球とそれ以外の惑星を配し、それぞれの惑星に衛星を添えられた。創造主はまた銀河や星座そして我々の知らない無数の天体をお創りになった。