6-3.人は努力を隠したがるが……

日本では、いや世界でも、あからさまな努力をバカにする風潮はまだ根強く残っている。「ガリ勉」という言葉がその代表格であろう。

しかし、「ぜんぜん勉強していない」と言いまくっているのは不自然ではないか。つまり勉強していないことの不都合を身に沁みて分かっていることになる。そういう人ほど、隠れて必死になって勉強しているものだ。

何故「勉強頑張ってるんだ!」と言ってはいけないのか。それは努力をバカにする人が居るからだ。

努力を隠す 一生懸命はダサい 努力は少し匂わせるだけにしておく

あなたはこれまでの生活で、こんな捻くれた行動指針を獲得してしまったかもしれない。しかし、その価値観でこれから生きるのは、オススメできない。なぜなら社会に出れば、結果が全てとなる。努力や過程が評価されることはまずない。

結果が出なければ、問答無用で努力しなければならない。みんな一生懸命に生きている。陰でバカにしてきた「がむしゃらな努力」を始めなければならないだろう。それでいいのだ。

「これから、がむしゃらに努力しても、普通程度の生活が手に入るかどうか…」

それの何が悪い。人と比べても仕方がない。死ぬほど努力しても1位は取れないことこそ「普通」なのだ。今はSNSなどで成功者の存在が身近になり、直接コンタクトすることすらできるが、間違えてはいけない。世の中には無数の人間がいて、あなたも、私も、そこに埋もれる程度の人間だということを。

自分は特別ではない。しかし、満足して生きることはできる。自己肯定感を育て、脳内麻薬で幸せになることだ。がむしゃらに努力し、普通程度の収入を得ることも大事だろう。

あなたが「ダサい」と見下していた「がむしゃらな努力」は必要なのだ。

しかし、いつやるか? それは――――今でしょう!

あなたが唯一出来る成功への道、それはただ今やるべきことを淡々と続けていく、これしかない。

筋トレする自分を恥じる必要もなければ、隠す必要もない。

次回更新は11月3日(月)、11時の予定です。

 

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