【前回の記事を読む】悪質なパーソナルトレーナー…男性トレーナーが女性客を狙うケースが多いという。性差を利用し、体格の優位性で圧をかけ…

第7章

いま、筋トレを始めてからどのくらい経っているだろうか。

朝の掃除とウォーキングは習慣になった。

ご飯、卵、みそ汁、これを核とした食習慣も整ってきた。

身体も変わり、これまでよりも自分に自信を持ち、自分で自分を信頼できるようになった。

おめでとう!!

あなたは意味のある人生を得ることができた。

自己肯定感こそ、人生を送る意義であり、幸福の源だ。あなたは、世の中の多くの人が取り組みもせず、途中で投げ出してしまう筋トレをやり遂げたのだ。

ここから先に進む資格を得た。即ち、もっと幸せになり、もっと自己肯定を高める段階に来たのだ。

ここからは、「筋トレを続けつつ」何が出来るかを考えていこう。

健康な身体を手に入れたから、このままプロビルダーになって、筋肉で生きていくことを目指す。これも一つの道だ。しかし、あまり現実的ではない、と言わざるを得ない。

朝起きられるようになった。夜もぐっすり寝られるし、身体の調子も良い。これは誇るべきことである。しかし、ここで忘れてはならないことがある。それは、「自分は体力がない」という点だ。

筋肉もついたし、引っ越しのアルバイトでもやってみるか

一人暮らしでもしてみるか

これは危険だ!

いきなりこれはやめた方が良い。

部屋に数年、いやもっと長い期間、引きこもっていたのなら、仕事や生活における体力は落ちるところまで落ちている。仕事をしていても、休日ダラダラする生活を送ってきたなら同じことだ。

あなたはまだ、力仕事に十分なほどの体力は得ていない。メンタルもだ。

いきなり朝から晩までの肉体労働や、一人暮らしを始めるのは、険しく高いハードルに挑戦するようなものだ。