「じゃあどうすればいいんだ……」
今仕事をしていないなら、まずは、自宅でできる仕事、近所での短時間の仕事から始めよう。既に仕事をしているのなら、アルバイトから契約社員を目指そう。
既に契約社員なら、正社員を目指そう。正社員だがブラック企業に勤めているのならば、普通の企業を探そう。ホワイト企業まではいきなり目指せない。
既に一人暮らしできている人なら、人生のパートナーを探すのも良い。
もちろん、どれも「筋トレを続けながら」というのが大前提だ。
まずは、「数万円稼ぐ」ことを目標にしよう。経済的自由を得るのだ。引きこもっていた人が、今からバリバリ働いて、1人暮らしをして、家庭を持ち、家を建てる。
「それが夢だけど、できるかな……?」
うーん、正直なことを言えば、スタート地点が悪い場合、非常に難しいと言わざるを得ない。引きこもった状態からこれらを達成できる確率は、50%にも満たないだろう。既に仕事を得ているのなら確率は上がる。
結果は、筋トレを始めた時点で、あなたが得ている社会的地位がどの程度かで変わってくる。
「じゃあ筋トレする意味、してきた意味、ないじゃん」
そんなことはない!
あなたも私も、いつかは死ぬ。誰でも死ぬ。いま、筋トレをして生きがいに感じられるようになり、その楽しい日々を続けられる程度の生活ができるようになれば、そこは充分立派なゴール地点と言える。人生は誰でも終わるのだ。終わるときの満足度はあなたが決めれば良い。
そして、筋トレを始めなかったあなたと、筋トレを続けてきたあなたでは、雲泥の差があると分かっているはずだ。
筋トレの知識や経験、成果物である筋肉がある! しかし、これらは仕事能力、実生活を無難に送る能力に変換できるわけではない。これは私たちが向き合わなければならない、逃れられない事実だ。筋トレだけでは、筋肉だけでは、生活できない。
しかし、筋トレから学べることもある、仕事や生活に活かせる場面もある。これも紛れもない事実である。
そこで、さらなる次の一歩を踏み出し、歩き続けるためのアドバイスをここからお伝えする。本著で言いたいことは一つだ。筋トレしろ、続けろ。それであなたは幸福になれる。