葬儀に参列した際、彼女が走る姿や指導で活躍していた場面が脳裏を駆け巡りました。残念で仕方がありませんでした。このような悲しい別れをなくすためにも、真面目な教師に負担がかかりすぎる教育現場環境の改革を急ぐべきだと思います。
忘れられない「お別れの言葉」
2016年3月31日の離任式の際、児童代表で5年生のYさんが読みあげ、贈ってくれた「お別れの言葉」があります。以下のように綴られていました。
お別れの言葉 校長先生へ
校長先生が退職されると聞いたとき、私はとてもがっかりしました。その理由として校長先生は私が卒業するまで、ずっと牛堀小学校にいてくれて、校長先生から卒業証書をもらえることを当たり前のように思っていたからです。
校長先生が、私たちのためにしてくれたことのなかで一番印象に残っているのは、校長先生との面談です。
勉強や運動生活面で、がんばっていこうと決めたことを毎日守るのは少し大変なときもありましたけれど、全校朝会の話などから校長先生ご自身も自分の決めたことをきちんと守っていることを知るたびに、校長先生を見習ってがんばろうという気持ちになりました。校長先生がお手本を示してくれたことで決めた目標に向かって努力することができたと思います。
校長先生が退職されても、決めた目標に向かって毎日努力することの大切さは忘れません。そして「牛堀っ子宣言」をもとに、友達や下級生とも力を合わせて、牛堀小学校の全員が、夢に向かってニコニコキラキラ輝くような学校にしたいです。
なにかにくじけそうになったら校長先生が私たちに教えてくださったことや、温かく励ましてくださったことを思い出してがんばります。
3年間という短い間でしたが、本当にありがとうございました。校長先生いつまでもお元気でいてください。またお会いする日を楽しみにしています。さようなら。
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