●ジムトレ—ケーブルローイング
フォーム解説
①基本的な意識や動作は「マシーンローイング」と同じだ。
この「ケーブルローイング」の場合は、重さのかかる方向と脚の踏ん張る方向が近いのが特徴である。
初心者は、「ケーブルローイング」の方が踏ん張りやすく、力が入れやすいと感じるだろう。だがこれは間違った身体の使い方を覚えてしまう原因にもなりやすい。
ボート漕ぎの動作に一見すると近い。しかし、ボート漕ぎの「脚を踏ん張り、その連動でオールを漕ぐ」、これと同じように、脚の踏ん張りに重点を置くと、慣性を利用してしまいがちだ。
途中で背中から負荷が抜けてしまう。ケーブルは慣性に対応できないからだ。
②まずは立位で正しい姿勢を創る。次に上体をしっかり立てたまま(「だらん」とはしないで)シートに座る。
③脚でしっかり踏ん張りながら、肘を骨盤に近づけて完全収縮を味わう。
④脚と骨盤の角度を保ちながら、しっかり脚を踏ん張りながら前方へ肘を持っていく。
この時、大腿二頭筋(ハムストリングス)が張りを感じられるはずだ。これが「ハムに載せる」といわれる背中のトレーニングのテクニックの1つだ。