【前回の記事を読む】スポーツジムに行こう!「でもお金もかかるし、勇気も出ない…」そんなあなたにおすすめなのが"初心者説明会"
第5章
5-3.マシーンを使ってみよう!
私がお勧めするマシーンは3つ。
●チェストプレス ●ラットプルダウン ●レッグプレスである。
この3つはまず間違いなく、どのジムにも設置してある。まずはマシーンを使った筋トレから始めよう。そして筋肉だけに集中して、まずは30分トレーニングしてみよう。
●ジムトレーチェストプレス
フォーム解説
①マシーンに座る前に、『4-3.姿勢(図解)』で説明した正しい姿勢を創る。
耳垂 肩峰 大転子 膝関節前部 外果の2~3cm前部を一直線にすること意識する。
エクササイズを始める前は、まずこの体勢を創り。各部位を一直線にすることを意識する。
姿勢の意識を保ちながらシート(座椅子)に座ろう。ここで「だらん」と座ってはいけない。座るが座らないのだ。
シートはあくまでも、動作中の姿勢を補助するだけの存在だ。慣れれば、シートは無くても動作できる。
②全てのエクササイズで共通するのが、「肩を下げる」意識である。別の視点から見れば「胸を張る」とも言える。
厳密には、どの筋肉を鍛えるかで意識は変わる。しかし、まずは「肩を下げて胸を張る」この意識を持って全てのエクササイズに臨もう。
③「肩が挙がり(肩甲骨の挙上)首がすくむ」これが一番まずい体勢だ。非常に危険である。
身体の機能を向上させ、心を整える素晴らしい筋トレが、身体を傷めて気持ちを落ち込ませる自虐行為に変わってしまう。
肩が挙がり首がすくむと、頸椎に負荷が集中する。
首(頸椎+胸椎・腰椎)は、何としても守らなくてはならない。「○○がネックとなる」「首根っ子を押さえる」という格言があるのはご存知だろう。
スポーツ障害や交通事故で、頸椎を損傷して、半身不随になる事例は多々ある。怖がらせてしまったかもしれない。だがこれだけは強く心に刻んで欲しい。
「肩は絶対に挙げない」「首は絶対にすくめない」
この意識を持って全てのエクササイズに挑もう。
何だか首が痛い。後頭部が痛い。首回りに違和感がある。すぐに動作を止めよう。そして、フォームを一から分析するのだ。
正しい筋トレは身体を治す。治療と創造を同時に行うことができる高尚な行為だ。
対して、間違った筋トレ、それは自らの手で身体を破壊する自傷行為だ。