03 傷つきたくないという思いがマイナスのエネルギーを生み出す

多くの人は「自分は傷つきたくないなんて思っていない」と言います。

でも、この思いを一切もち合わせていない人などまずいないといえるでしょう、たとえば上手くいかないから行動しないとか、恋愛において行動的になれない、などというのもこの思いが大きな原因のひとつであり、その思いの強さのぶんだけ萎縮や不安や恐れなどを潜在的に抱え込んでいるのです。

そして、そのような小さな自分の都合というマイナスのエネルギーが溜まったぶんだけ、不都合が起きるというわけです。

もちろん、現実的に裏目に回って傷つくようなことが起きなければ、心は磨けませんからあまり気にする必要もないのですが、それでもひとつの心構えとして伝えておきたいことがあります。現状の常識ではあり得ないと思うでしょうが、心の世界を理解でき、思いのエネルギーの法則と秩序を理解できるようになれば、それは明確になってきます

04 傷つくこともまた、悪だと心得る

人を傷つけるのは悪だというのは常識となっています。これはある意味正解なのですが、それだけでは駄目なのです。

どういうことかというと、傷つけないという思いを固定観念にしてしまうと、もうそこで意識のコントロールが始まり、過剰な気遣いや我慢などを抱え込みます。

そして、傷つくかもしれない人は、それに気付くことなく、そこに時間という大きなファクターが加わりお互いにマイナスのエネルギーを増やしてしまうことになるのです。そして、それが堰を切ったとき、お互いに余計に傷つき、傷つける結果になります。

なぜ傷つくのか、なぜ傷つけるのか、互いに何も学べなくなるわけで、人を傷つけないという意識のコントロールがメインになっては駄目なのです。それでは、ストレスの多い、いびつな社会を作り上げてしまう結果を招きます。

このように、心のエネルギーの世界においては、傷つくのもまた違った意味で悪となってしまうのです。傷つける側も、傷つく側も、互いの責任においてそれをきっかけにして学び合う事が理想なのです。

 

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