午後の授業があるので昼食をとらなければならない。バナナ、パン、リンゴ、ゆで卵がだいたいのメニュー。そして食べる場所は静かに一人になれる場所を確保している。
昼休み、戸外はインターナショナルな若者の大交流の場になる。最初はそこに行かなければ取り残されたような思いになったけれど、あまり意味ないことと悟り自分の場所を確保した。
今夜は賑やかだ。今週から私の部屋以外は全部満杯。トルコ4名、ブラジル1名、ウクライナ1名。そして夕食にブラジル3名、韓国2名、日本人1名が来ている。
それでも自分の場所は確保している。ここが一番Wi-Fiの電波が強く部屋に引っ込むわけにはいかないのだ。新人のブラジル人は18歳。歴史、哲学を勉強したいという。
髭づらでたばこ、酒もOK(ブラジルでは18歳から成人という)。とにかく若者とどんな距離を保ちながら交流していくかが最初なかなかわからなかった。場違いのところに迷い込んできたような戸惑いと孤独感を感じたものだった。
でもそれなりに時間が解決してくれたのだろう。
1月16日(水)
朝から激しい雨。8時過ぎのアパートを出る頃は傘はいらなかった。でも道には水が流れている。広い道はいいが狭い道は川のようになり足下が濡れて不愉快だ。
今日はもう一つのルートで登校した。マルタは自然災害の経験がない国なのではと感じている。地震もないし、天気も今の時期が不安定のようだけれども、長時間降り続くこともない。
もし日本のような集中豪雨があったらきっと大きな被害があるだろう。道路がほんの一時川のようになっても車が水たまりをはね飛ばし風が吹き、いつの間にか道路は元に戻っている。でももう少し道路をきれいにして下水も完備したら住みやすくなるだろうなぁ。
本連載は今回で最終回です。ご愛読ありがとうございました。
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