白目がある 2012年7月17日 クッキー5才4か月
動物の中で、白目があるのは、人と犬だけなのだとか。
そう言われてみれば、確かに犬以外で白目のある動物は思い浮かびません。野生動物に白目がないのは、目の表情から敵に行動をさとらせないためという説もあるようですが、本当かどうかわかりません。
ワンコは、瞳が大きいから、正面から見ると白目が見えないけれど、横を向いたり、振り返ったときには、しっかりと白目が見える。白目があることで、ワンコの表情はとても豊か。
クッキーも、いつもキョロキョロ。そして、正面から黒い瞳をまっすぐに向けてきたとき、下から見上げてきたとき、振り返って瞳を向けてきたとき、彼女が、しっかりとカアサンの瞳を捉えていることがわかります。
そう、彼女がアイコンタクトを求めてきていることが、はっきりとカアサンに伝わるのは、間違いなく、白目があることによるのでしょう。
今、話題のパンダ。姿や仕草がとてもかわいいことで人気です。
だけど、ただ黒いだけのパンダの目にいくら視線を向けても、その表情を捉えることも彼女の心の動きを受け止めることもできそうに思えません。
また、テレビで活躍しているチンパンジー。本当に賢くて、身体能力抜群。人間のリクエストにも応えてくれます。まるでヒトの言葉を理解し、コミュニケーションもスムーズにできているみたい。
だけど、本当にその黒い瞳としっかりアイコンタクトがとれているのかしら? ずっとずっと、アイコンタクトをとり続けて、心を通わせていけるのでしょうか?
その点、ワンコは違います。しっかりとしたアイコンタクトがとれて、ことばの理解があって、触れ合いがあるから、単なる“かわいい存在”“愛玩動物”を超えた、心を許せる家族になります。そしてワンコも、ヒトに対して、深く揺るぎない信頼を抱くことになるのです。
つまり、ワンコは、単に「かわいいね」という気持ちや愛情を伝える対象ではなく、人に、「いつでも味方だよ」と伝えてくれる存在なんだなあ、と思う。
人と犬が、揺るぎない信頼と、強い絆を結ぶことができる、っていうことは、やっぱり、動物の中で“唯二”、白目を持つ種であることと、無縁ではないのかもしれません。


次回更新は8月1日(金)、18時の予定です。