はじめに

ネコと犬とともに子供時代を過ごしたカアサン(私)は、長年ネコか犬を飼いたいと思い続けてきました。待ちに待ったマンションの管理規約改正が成立して、すぐに巡り会ったのが〝クッキー〟です。

カアサンとトウサン(夫)の家での生活は、ガラッと変わりました。否でも応でもなく、クッキー中心の生活に。彼女とのなんとも言えず面白い、そして変わった日々の出来事が、そのまま消えていくのはチョットもったいないな、と思った時から、ブログの掲載が始まりました。

それから十数年、クッキーもカアサンたちもそこそこいいお年になって、後ゆっくり過ごしていきましょう、と、昨年ブログを閉じました。

ブログを閉じてみると、何か寂しい。ブログ越しに見えるクッキーの姿をもう一度、や何度でも確認してみたいな、というのが、書籍化する理由でした。

クッキーは、カアサンの意識を根底から変えました。というか、カアサンの心の中には、常にクッキーの"ぬくもり"が生きているのです。これが"癒やし"というものなのでしょうか? 

人間という、さまざまな感情、さまざまな困難と向き合って生きていく生き物にとって、このなんとも言えない"ぬくもり"というのは、かけがえのない宝です。ネコや犬とともに生きている方々は、そんな意識を実感しておられるのではないでしょうか。

周囲の状況によって、生き物と同居できない方々もどれだけ多くいらっしゃるでしょうか。そんな方々にも、カアサンたちの生活の足跡を少しでも垣間見ていただいて、雰囲気を感じていただけたらいいなと思っています。

クッキーは、16才10か月(2023年12月)になりましたが今も元気です。ボールに対する強い執着はなくなったし、ジャンプもない、足下はちょっと不安定。

だけど、周囲に対する警戒意識は健在。まあ、カアサンたちの手におえる身体状況にはなっています。ゆっくり行こうねー、が合言葉です。