しつけ 2007年6月28日 クッキー0才4か月

しつけのことを考えなかったわけではありません。クッキーが家に来るまでに「しつけ法」や「飼育法」の本を何冊か用意して、ざっと目を通していました。それらの本を参考にしつけたら、クッキーはお座りや待てぐらいは難なくこなせるようになりました。

でも、大人になっていくためには、それ以外のしつけも重要。そう思い、最初にワクチンを接種してもらった動物病院に併設されていたしつけ教室に入りました。

最初の〝授業〟は、生後3か月半の6月10日でした。

先生のコンセプトは、しつけの第一段階は、ペットを人に服従させて、人との穏やかな生活ができるようにすること(のようでした)。本当に望ましい姿です。クッキーの狼藉ぶりを見れば。

カリキュラムの1つは、歩き方でした。飼い主の左にぴたっとついて歩いて、飼い主より前に出ない。止まれの合図で止まる。挑戦しましたが、クッキーには向いていなかったようです。

しっかりとマスターしていれば、小さなワンコに引っ張られながら歩く今のトウサン・カアサンのカッコ悪い姿はなかったはずです。

もう1つのカリキュラムは、勝手に膝に手を掛けさせず、「よし」と言われたときだけ許すことでした。椅子に掛けている飼い主の膝にワンコが勝手に手を掛けてはいけない。手を掛けてきたら払いのける。

先生には「もっと強く。2mぐらい飛ばしても大丈夫ですよ」と言われました。でも、こんな小さな子をぶっ飛ばすことはできない。カアサンの手には力が入りません。

それでも、クッキーはビックリ、目を丸くして「カアサンどうしたの?」という顔をしていました。

先生がお手本を見せてくれます。ササミに惹かれて先生の膝に手を掛けたクッキーがぶっ飛びました。

彼女は黙っていません。大胆にも、先生に向かって「ワンワン! ワンワンワンワン!」と抗議しました。当時、滅多に吠えることのなかったクッキーが、です。

その日の授業の締めに、先生は、「この子の性格を言いましょう。この子はわがままです」と宣告されました。全く当たっています。

家に来てたったひと月半というパピーを、すでにわがままにしてしまったトウサン・カアサンがおしかりを受けたのかもしれません。