⑤ 100点満点のテストで、245点を獲った子がいる
こういう勉強はテストも同様でした。普通は、問題に対して式の考え方と答えが合っていれば○になり全部できれば 100点です。でも考え方はいくつもあるわけですから、それらをテストでも書くことができます。
例えば配点が5点だとすると、式があり、線分図があり、他の考え方があれば15 点になります。答えも、水の量であれば、単位はdLがあり、 gがあり、cm3があり、ccまでありますので、満点は5点のはずなのに20点の得点になります。
学校では「単元」という考えのもとに、この学年のこの単元ではこういうことを学ぶというように教育計画を作っています。例えば前述のdLとcm3の関係はその単元で集中的に学びますが、学習が終わったあとでは特別に取り上げて学ぶことはしません。
したがって忘れてしまっていたり曖昧だったりすることがよくあります。定着していないと『あれ、10dLって、10cm3だったっけ? 100だったっけ?』などという混乱が起こってしまいます。
でもこのやり方だと、その単元が終わった後でもたびたび答えに書くことがあるので、学習した経験を思い出せるのです。そのためすっかり忘れてしまうということが少なくなりました。