夏は6月~8月の3ヶ月間とされ、各月の最低気温の平均・最高気温の平均は、6月が7度と12度、7月は9度と14度、8月は8度と14度。

この時期には白夜乃至白夜に近い日照時間となる為、気温もおのずと上昇、気持ちの良い晴天が多くなる。実例を挙げると、2019 年6 月1 日は、気温が最低6 度~最高12 度で天気は快晴。日の出は03:21、日の入りは23:30だった。

この時期の最高気温は通常15 度前後で、日本で言えば春や秋の感覚。通常、野外で半袖を着るほどの暑さにはならないのだが、年に1~2度は猛暑に恵まれる(?)こともある。

筆者の駐在中に限っても、2017年の7月には北部の町で27.7度、レイキャビク市内で21.6度、翌2018年7月には、やはり北部ウェスト・フィヨルド地域で24.7度、レイキャビク市でも23.5度を記録した。

通常でも好天に恵まれた日には、貴重な太陽を求めて、屋外でのバーベキューや市内の温水プール等に人が殺到するのだが、これに猛暑(?)が加わると、その熱気は頂点に達する。平日であっても政府や民間のオフィスでは、好天を楽しむ為に「(偽りの)疾病休暇取得者が異常なほど増え、職員が激減した」と新聞報道されるほどだ。

因みに、歴史を紐解くと、1940年9月24日に36度、1939年6月22日に30.5度、等、30度を超えたのは過去合計で6回記録されている由。信じ難い数字だが、この内の2回はその正確性に疑問が持たれているそうだ。

 

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