ホモサピエンスの末裔である我々が、21世紀で経験する人生100年時代の第2の人生の出現は、この生物学的見地を初めて崩すのだ。おそらく60歳以降第2の人生で、男女が結婚し生物学的に子孫を産み育てる例は現在のところないであろう。
故にこれまでの人生100年時代の第2の人生の生物学的以外の意味、意義は議論はされても分からなかったのである。ところが宇宙物理学見地からアプローチすると、人生100年時代の期間などほとんど無視されるほど小さいのだ。
宇宙のスケールは138億年、この期間もE=MC2乗、目標指向的、散逸駆動適応は適用している。この宇宙物理学視点から人間の人生の意味・意義を考えると、人生100年時代でも、人生1000年時代でも当てはまるし、なおかつ普遍的な説得性をもつのではないか。
最後に「何故我々は活動するものなのか」という課題である。「人間とは何か」という形而上学的イシューは、これまで哲学・学術・宗教等で無数に考察されてきた。ただ残念ながら二つの意味で満足できない。
一つは科学的検証ができないこと、二つ目はほとんどの文献・古典は作者が生きていた人生50年以下時代のものなので、人生100年時代とりわけ第2の人生のことは想定されていない。
そこで私の回答はこうなる。この宇宙はそうできているから。こうなっているから。その大きな宇宙の物理的法則の中で我々も一員として生きているから。これは刷り込みにはならない。今考えられる科学的証明だ。これが宇宙物理学アプローチからの私の回答だ。
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