小説 『夢を叶えた、バツイチ香子と最強の恋男』 【番外編 第2回】 武 きき 妻に2週間も触っていない。太ももを触りたいし、キスをしたい。少しはいいかな、と寝ている彼女のスカートを上げて… 【前回の記事を読む】妻にほったらかしにされて、まるでひとりぼっちになったみたいだ…。僕は今、3番…いや、4番目……?丈哉さんのベストを作るのに約一か月かかった。二人分だったら二か月かかる。来月に間に合わせたい!どうすればいいのか分からなくて必死で編んでいる……。丈哉さんに迷惑かけながら……。あまり話しかけない丈哉さん。悪いなと思いながらも編み続けた。朝食、パンとコーヒーだけで「ごちそう様」えっ!…
人生論 『オリオンの3人娘』 【第3回】 渋屋 せつこ,ノガワ アイ 四月のある朝、チーホは空をながめていた――シュークリームのような形だった雲は、だんだんちがう形になり... 【前回の記事を読む】「あら? オリオンの三つ星が少しへんよ……」——オリオンの三つ星に選ばれた二人のもとに、光の粉が降り注ぐ。またなん年といく月かの時がたち、チーホはキャラクワー小学校(しょうがっこう)に入り三年生 (ねんせい)になった。チーグは一年生、ミーニョは保育所(ほいくしょ)の年少さんだ。チーホがぼんやりしているときは、たいがいはどこか空想(くうそう)の世界にいるんだ。夢見がちな子だけど…