【前回の記事を読む】人間の虐殺により一度全滅したオオカミを、他国から運び入れ公園内に放した。すると、どんどんテリトリーを広げ…
1 イエローストーン&グランドティトン国立公園(アイダホ州、モンタナ州、ワイオミング州)
Yellowstone & Grand Teton National Park, Idaho, Montana and Wyoming
一番好きな国立公園
イエローストーンとグランドティトンの両公園はドライブするのにとても快適だ。
南から北へ上ると高い山並みと湖が続き、イエローストーン側に入ると、8の字形のループが公園を走っている。
間欠泉で有名なオールドフェイスフルはロウアーループで、マンモス・ホットスプリングスはアッパーループにある。1988年の山火事で焼けた森には若い木が生え山はまた新しく蘇った。
ノリスからアッパーループに入りイエローストーン渓谷まで来ると山は雪になっていた。ここでは10月は紅葉と雪が一度にやって来る季節なのだ。
ボクはまたオオカミたちのテリトリー、ラマーバレーに戻った。
すると今度は多くの人たちが道路脇に車を止めて望遠鏡とカメラを構えていた。オオカミが倒したバイソンを2頭のグリズリーが横取りしていたのだ。
遠すぎて写真は無理だったが、望遠鏡ではその様子が十分楽しめた。
翌朝ラマー谷には深い霧が立ち込め、その中を縫うようにバイソンの群れが移動してゆく。
車を降りてトレイルを歩くと枯れた山ヨモギの柔らかなにおいが辺りを包んでいた。このにおいに包まれると自然と心が落ち着いてくる。
そして一度だけ行ったアフリカの草原が蘇ってきた。ここには象やライオンはいないがあのときのアフリカと同じ匂いがした。
それは人間のDNAの中に刻み込まれた遥か、遥か昔の懐かしいにおいかもしれない。
アメリカのパラダイス、イエローストーン!